どうも、8浪して今の大学にはいったオッサン系大学生あさひです。
僕は、受験時代の大半を自宅浪人として過ごしていたのですが、本当に大変でしたよ。毎日同じことの繰り返しだし、孤独だし…。とはいえ、大学生になった今では良い思い出になっていたりもします。
さて、そんな長年宅浪ファイターとして大学受験を乗り切った僕ですが、今日は実体験から宅浪生活のメリット、デメリットについて書いていこうと思います。
Contents
宅浪のメリット
まずは宅浪のメリットからです。
宅浪は費用が安く済む
意志が強いなら宅浪が費用でも効率でも最適なのは自明
— まっちゃ (@mattyayoyoko) 2016年3月10日
いわずもがなですが、宅浪はとにかく受験費用が安く済みます。
予備校が何十万も掛かるのに対し、宅浪は基本的に参考書代、模試代くらいしか掛かりません。実際、僕が長年受験生でいられたのも、宅浪のコスパの良さのおかげだといえます。最近は優れた参考書も多いので、うまく使いこなせれば安い費用で高い学力を身につけることができます。
もしもあなたが自宅で勉強する習慣を身につけているなら、宅浪は最高の選択肢になるかもしれませんね。
予備校生の何倍も費用が安く済む!
宅浪は時間を自由に使える
宅浪は来年とか関係なく365連休だぞ
— 浪人したジョーカー (@Hiphop_bibi917) 2018年5月4日
予備校では予めカリキュラムが決まっていますが、宅浪は自由です。
「今日は得意な英語だけ」とか「苦手な数学だけをやる」といった勉強が可能です。
時間配分を間違えればデメリットになりうるかもしれませんが、基本的にカリキュラムの自由は宅浪の強みだといえるでしょう。
24時間好きに使える!
宅浪は全裸で勉強できる
はい、宅浪は全裸で勉強することができます。これは予備校生にはない大きなメリットといえます。
「ああ、今日は服着るのめんどいなぁ…」なんていう日が誰しも一度くらいはあると思います。そういった時に宅浪生はスッポンポンでいることができるのです。
もしかしたら、勉強には関係ないというふうに思う方もいるかもしれませんが、それは違います。全裸でいることで集中力が高まり、勉強の効率が増す可能性は十分にあります。
小さなメリットと思われるかもしれませんが、絶対に侮ってはいけない宅浪生のメリットの一つといえます。
全裸で勉強することも可能!集中力アップだぜ!
宅浪のデメリット
次に宅浪のデメリットについてです。
宅浪はすべてが自己責任
予備校の授業なくなった途端いきなり勉強しなくなるのワロタ
そりゃ宅浪上手くいくはずがないわ— のじ🔥帝京魂🔥 (@nozinozi114) 2018年5月5日
「時間が自由に使える」というメリットの裏返しになりますが、宅浪はすべてが自己責任になります。
たとえば、勉強の予定や、模試の申し込み、願書出願等の作業をすべて自分で行わなければなりません。
サボろうと思えば好きなだけサボれる環境にあるため、自分を律することができない人、家で勉強をする習慣がない人は、宅浪をやめておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、僕は自分を律することができない人間だったため、しっかり模試を申し込んだとしても、当日に筆記用具を忘れたりしていました。
ダメ人間は堕落してしまう!
宅浪は質問相手がいない
宅浪って勉強法間違っててもわからないから怖い
— きた🌱 (@db_jaf) 2018年4月29日
宅浪は基本的に一人で勉強するので、質問相手がいません。
歴史科目なら参考書をみればそれで済むかもしれません。しかし、国語や英語だとそうもいきません。限られたページ内に情報が詰め込まれている参考書だけに頼ると、いつか壁にぶつかることになります。
もしも少しだけ金銭的余裕があるなら、代ゼミの単科やZ会、N予備校などに入会するのもいいかもしれません。
僕の場合、英語はZ会に入っていたのですが、国語と世界史に関しては完全に独学でした。世界史はまだなんとかなりましたが、国語の場合は解説だけで理解できないこともあり、相当にエネルギーを費やしていた記憶があります。
質問相手がいないなら、理解が必要な科目で苦戦するかも
宅浪は孤独
宅浪まじで孤独でつらい
— 二浪した黒須あろま (@Toketsu_ha_zako) 2018年5月1日
宅浪は孤独です。僕の場合、一人暮らしだったので、会話相手が皆無で本当に孤独でした。
「朝起きて一人、昼になっても一人、夕方になっても一人、もちろん夜になっても一人、明日も明後日も一人」といったオールぼっち生活です。
一日まったく会話しないなんてことはざらにあり、会話をするにしても、スーパーのレジで一言二言かわす程度でした。
家族のいる実家なら、また違ったのかもしれません。しかし、あまり家族と仲が良くなかったので、実家に帰るという選択肢はありませんでした。
また、浪人するにあたり友達とは僕から縁を切っていたので、いっさい交流はありませんでした(今は少しだけありますよ!)。
なんだかこうしてみると、自分から孤独になりにいっているようにみえて、自業自得な気もします。しかし、とにかく一人暮らしで宅浪する場合、家にこもりっぱなしの生活は止めておきましょう。
メンタルブレイクするかもしれませんよ。
下手したら孤独で精神を病む!
【実話】孤独でメンブレした話
ここで、僕の実体験を少しだけお話しします。
7浪していたとき、僕は早稲田大学の文学部を受験する予定でした。しかし、本番当日に布団から出られなくなる事案が発生、そのまま受験しないで終わったことがありました。
実は、秋ごろから誰とも喋らない生活に耐えきれなくなり、軽いうつ状態に陥っていたのです。そして、本番までにメンタルを持ち直すことができず、受験を放棄してしまったというわけです。また後日、早稲田の社会科学部の受験日を間違えるという初歩的なミスも犯してしまいました。
今にして思えば、孤独な宅浪生活によって僕のメンタルはボロボロだったのでしょう。僕のようにならないように、宅浪する人は気を付けてくださいね。
どうすれば宅浪のデメリットを回避できるか
さて、ここからはどうすれば宅浪のデメリットを回避できるかについて書いていきます。
通信講座を使え!
Z会
まず、質問相手がいないデメリットは、通信講座を使えばある程度はなんとかなります。さっきも書いた通り、Z会等をつかえば、しっかりと解答の添削もしてくれますし、質問にも答えてくれます。
Z会の添削は、答案として書かれたことを読み取るだけではありません。書かれた内容から思考のプロセスまで読み解き、正解に至るのに必要な視点から指導します。また、入試の採点と同様の厳しい視点で細かな失点につながる表現を見逃さず、丁寧に指摘。「的確に伝わり、得点につながる記述力」を養成します。 引用:Z会
スタディサプリ
スタディサプリでも質問できるので、候補に入れてもいいかもしれません。
スタディサプリでは講義動画をくり返し受けられるので、難問題は該当する箇所を再度受け直すことで解消することもできます。それでもわからないときなどは、コーチにチャットで相談することも可能です。
引用:スタディサプリ料金
外に出て勉強しろ!
一日中日の光を浴びずにいると、徐々に精神を病んでいきます。僕は実際に潰れかけました。自宅で勉強できる人も、そうでない人も、外で勉強する機会を設けましょう。
カフェ
カフェで勉強すると、丁度いい雑音が逆に集中力を高めてくれます。また、お洒落な雰囲気のなか、美味しいコーヒーを飲むと気分転換にもなります。たしかに費用は掛かりますが、お金に余裕があるならオススメです。
図書館
無料で集中して勉強できます。しかし、場所によっては勉強禁止だったり、長時間の利用が禁止されているところも。また、席取りも大変で、朝早くから行かないと満席になってしまう図書館もあります。
個人的に図書館は便利なようで不便だったので、次第に利用しなくなりました。
有料自習室
一番のオススメは有料自習室です。僕も図書館の代わりに利用しました。
だいたい指定席だと、安いところで月一万円で利用できます。座席はカーテンで区切られ、参考書などは自分の机に置いて帰ることもできます。
難点は、隣の人がうるさい可能性があることです。せっかく高いお金を出してレンタルしても、隣がうるさいと全く勉強に集中できないということも。
また、利用者は主に男性が多いので、女性が利用する場合は少し危ないかもしれません。女性の方は、女性専用の自習室などがありますので、そちらから検討するのがよいと思います。
バイトをしろ!
宅浪生のバイトは基本的に賛成です。
朝からのバイトなら、生活のリズムがつくれます。また、他の従業員との会話は、宅浪生にとって貴重なコミュニケーションの機会になります。繁華街などで働く場合は、街の活気ある雰囲気に触れるだけでもメンタルには良い影響を与えます。
スーパーでバイト
僕は宅浪の時、スーパーでアルバイトしていたことがあります。
仕事は特に難しくなく、それなりに活気のある場所なので、気持ちのリフレッシュという点でオススメできます。また、朝にシフトを入れれば、生活のリズムを保つことにも繋がります。
さらに、場合によっては廃棄商品をもらえる場合もあるので、食費が浮きます。地味な職種かもしれませんが、宅浪にはオススメのバイトだといえます。
日雇い派遣の工場バイト
日雇い派遣として工場で働いたこともありましたが、あまりオススメはしません。
なぜなら、工場は雰囲気が暗く、作業も単調であり気持ちが沈んでしまうからです。閉鎖的な空間で8時間ずっと同じような作業をしていくというのは、僕にとっては苦行でした。
普段から自宅という閉鎖的空間で黙々と勉強しているのに、アルバイトの時ですらそういったことをしなければならないというのは、精神的にきついですよ。もちろん、肉体的にもハードです。
人と接するのが苦手という人には向いている仕事かもしれません。しかし、アルバイトを通じて人と接したいという人には向いていない仕事だといえそうです。
野球場でバイト
西武ドームでグッズ販売のアルバイトをしていたこともあります。
そこでの上司や売り子さんとのコミュニケーションは孤独だった僕にエネルギーを与えてくれるものでした。
また、球場という独特な活気ある場所の空気に触れるだけで沈んでいた気持ちを立て直すこともできました。暇な時間ができれば、少しだけ野球観戦もできたので、良いアルバイトでしたね。
試しに働いてみよう!
僕が宅浪で前述の通りメンタルを潰しかけたのは、アルバイトを辞めたあとでした。ということは、やはり働くことがメンタルに良い影響を与えていたのだと思います。
宅浪生が働くことは、賛否両論あるようですが、一度試しに働いてみても損はないと思います。
宅浪のアルバイトは経済面だけでなくメンタル面でもプラスに働く
宅浪生活は楽しいぞ!
さて、今まで宅浪生活のメリット・デメリットについて書いてきましたが、なんだかんだいって宅浪生活は楽しかったですよ。
社会にどこにも属しておらず、不安に押しつぶされそうになりながら大学合格に向かって努力を続けていった日々は、僕の人生においていろいろなものを与えてくれました。
もしも、宅浪で受験を乗り切ろうか悩んでいる人は、「とりあえず夏までは宅浪で」という選択もありかと思います。もし宅浪で厳しそうなら、秋から予備校に通えばいいわけです。
また、今はインターネットをつかった通信講座も豊富だと思うので、自宅をベースに様々な形の学習方法を模索するのもいいと思います。
宅浪生のみなさん、がんばってくださいね!