どうも、別にロリコンではないあさひです。
なんとなく鑑賞した『エスター』という映画がめちゃくちゃ怖くて面白かったので紹介したいと思います。
赤ん坊を死産して悲嘆に暮れるケイトとジョン。その悲劇はふたりの結婚そのものを揺るがすだけでなく、悪夢にうなされ、つらい過去に悩まされるケイトのもろい神経にも打撃を与えている。表面だけでもなんとか普通の生活に戻そうと必死の夫婦は、養子を迎えることを決意。そして訪れた地元の孤児院で、彼らはなぜかエスターという名の1人の少女に惹きつけられる。だが、引き取ったあとでエスターの本性に気づき始めたケイトは、家族の身の安全を守るため、ジョンたちにエスターの愛らしい外見の裏に何が隠されているのかを知らせようとする。しかし、彼女の必死の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていき……。 ※エスター予告編から引用
Contents
監督はジャウム・コレット=セラ
監督は『蝋人形の館』や『フライトゲーム』で知られるジャウム・コレット=セラ(フライトゲームもスリル満点の映画なので是非観てください)です。
『エスター』はサイコパス幼女の暴走劇!狂ってやがるぜ!
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この子が今作の中心人物となるエスターちゃん9歳です。養子として引き取られるまでは孤児院で育てられてきました。
うう、切ないバックグラウンドです。とても愛くるしいルックス(この写真では狂気しか感じませんが作中では本当に可愛いですよ!)とも相まってロリコンの心をくすぐるには十分といったところでしょうか(注意:僕はロリコンではありません)。
もちろん、一緒に暮らす家族からも歓迎されます。いままで一人ぼっちだったエスターちゃんにもついに家族ができました!これからは楽しい生活が待っているね、エスターちゃん!
めでたしめでたし!!!
~完~
…ってそんなわけないじゃないですか。陳腐なハッピーエンドで終わったら映画として成り立ちません。
結論から書けば、この子は「普通」ではありません。エスターちゃん萌えなロリコンもドン引くくらい、この子はイカれています。
ちゅうちょなく鳩を殺せる精神の持ち主
エスターちゃんは、死にかけている鳩を石で殴り殺すことができます。しかも、「苦しんでるなら殺して楽にしたほうがマシ」みたいなことまでぬかしやがります。
ずいぶん大人びた発言をする幼女なのです。
また、エスターちゃんは両親の夜の営みを目撃しても一切動揺することはありません。なんなら彼女は営みについて熟知しているかのような発言までしています。
…君、9歳でしょ?精神年齢高すぎませんか?
エスターちゃんは、死にかけてる鳩を殴り殺せるメンタルの持ち主
自分にとって邪魔な存在はちゅうちょなく殺す
鳩を殺す程度なら、まだギリギリ許容範囲な気はしますが、エスターちゃん(9歳児)は人間も殺そうとします。というか、殺しました。
しかもその相手は、かつて自分のことを育ててくれた孤児院のシスターさんです。
なんでそんな大切な人を殺したかって、シスターが家族にエスターちゃんの過去を暴露しようとしたからですね。
いったいどんな過去を持っているのか、この時点では明らかにされません。しかし、エスターちゃんからすればシスターは面白くない存在となります。
まずエスターちゃんは、シスターが乗る車を事故に遭うよう誘導します。そして、事故に遭い瀕死になったシスターをめった刺しにして殺害します。
そうです、めっちゃ殺し慣れています。まるで殺しのプロのようです…。
邪魔者は消す!
義理の父の気を引くため自分の腕を折る
エスターちゃんは義理のお父さんに恋をします。しかし、エスターちゃんは当然養子である身、しかも9歳のお子ちゃまなので全く相手にされません。
そこでエスターちゃんはあることを思いつきます。
「そうだ!自分の腕を折って母親のせいしよう!母親の好感度を下げることができるし、お父さんに同情してもらえるし、一石二鳥じゃん!」
と…。
凡人なら、そんなこと考えても実行には移しません。しかし、エスターちゃんは並みの幼女ではありません。
お父さんの気を引くため、本当に自分の腕をプレス機で骨折させます。そして、「お母さんのせいで折れた!」と被害者面します。
当然、お母さんは大混乱。お父さんもなぜか彼女を信じてしまって、夫婦はどんどん険悪な関係になっていきます。まさにエスターちゃんの思惑通りです。
なんと恐ろしい幼児なのでしょう…。
好きな人の気を引くために自分の骨を折る!
義理の父に色仕掛けする
さて、自分の腕を折り、夫婦仲を破壊することに成功したエスターちゃんは次の作戦にでます。
今度は色仕掛けです。エスターちゃんは化粧をし、セクシーな衣装を着て、義理の父を誘惑するのです。
9歳児が父親を誘惑する?お前は何を言ってるんだ、と思われるかもしれませんが、本当なんだから仕方がありません。
当然、義父はそれを拒みます。義理とはいえ、自分の娘ですし、9歳の子を抱けるはずもありません。しかし、サイコパスなエスターちゃんはぶち切れてしまい、義父の殺害を決意します。
かつてお世話になった孤児院のシスターさんを何のためらいもなく殺せるくらいですから、怒りに狂ったエスターちゃんなら義父殺害なんて朝飯前です。とうぜん、義父も殺します。
義母から義父を寝取ろうとする!失敗したら、殺害する!
エスターちゃんの狂いっぷりがたまらなく良い
現実にこんな9歳児がいたら皆さんはどう思いますか?もしも僕がエスターちゃんと暮らすことになったら、些細なことでヘマをして彼女の怒りを買い、殺されてしまうような気がします。
また、いくら重度のロリコンでもエスターちゃんにはついていけないのではないか思います。それだけこの9歳児は狂っています。とはいえ、その狂いっぷりがこの映画の魅力の一つなのですが…。
ラストのどんでん返しは必見です
ひさびさに良い映画を観た気がします。
エスターちゃんのイカれっぷりは爽快感すら感じさせるもので観ていて気持ちが良かったです。また、最後のどんでん返しは今も語り継がれているようで、間違いなく名作の一つといえるでしょう。
時間はおよそ2時間と比較的長いですが、その長さを感じさせないほどスリリングな作品なので、ぜひ一度じっくりと時間をとって鑑賞してほしいです。