どうも、あさひです。
以前どこかの記事でも書きましたが、僕は吃音症という障害を持っています。
ぜひ皆さんにも知ってほしいので、今日はその障害について書きます。
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吃音症(きつおんしょう)とは
吃音症(きつおんしょう/英語:Stuttering)とは、「流暢に発声できない障害」であり、主に3パターンあります。
連発型 「あ、あ、あ、あ、ありがとうございます」 最初の音を何度も発声する
難発型 「…………ありがとうございます」 最初の音が上手く口からでてこない
伸発型 「あーーーりがとうございます」 最初の音を伸ばしてしまう
僕は主に難発型の吃音であり、第一声を出すのが苦手です。
吃音症の原因は?
原因は明らかにされていません。しかし僕の場合、小学生のときに母親から精神的肉体的虐待を受けていたので、それによるストレスが原因かもしれません。
とはいえ、吃音者全員が非虐待者であるというわけではないので、誤解しないでください。
今日は吃りがひどいお客様が来た。その人が帰ったあと上司♂が「幼少期に虐待されたんだろな」って呟いたの。理由は吃っているからだと。「そうとは限らないでしょう」って笑っといたけど。てめえの隣にいるやつも吃音症で、吃らないように慎重に言葉選んで過ごしてるんだぞコノヤロー。
— ジニー@吃音女 (@kjjy55555) 2018年4月14日
虐待されたから吃音症???ふざけるなよ。家庭環境が悪いから??ふざけるな。私は両親や祖母にとても愛されて育てられたし、イジメにあったこともない。だけど吃音症なんだ。吃ってるからこうだったんじゃないかという憶測はどうして生まれるんだろうな〜
— ジニー@吃音女 (@kjjy55555) 2018年4月14日
吃音症の治療法は?
残念ながら吃音の治療方法は確立されていません。症状の改善は可能とされていますが、根治は難しいとされています。
吃音で困ること
自己紹介や電話対応、注文する時に困る
僕が吃音で困る場面は、主に自己紹介や電話対応の時です。
吃音者の場合、自分の名前や所属先がうまく言えないことが多いので、本当にしんどいです。電話がない社会になればいいと本気で思っています。
また、飲食店で注文する時も上手く発声できないことがあるので大変です。
吃音者には言いやすい言葉と言いにくい言葉があり、前者を発声するときは、健常者とまったく同じ感じで発声することができます。
しかし、言いにくい言葉がある場合は大変です。発声しづらい言葉があると、それを発声しやすい意味の同じ言葉に置き換えたりします。たとえば、
「友達」→「友人」
「すみません」→「ごめんなさい」
「ありがとうございます」→「助かります」
などです。
随伴行動が出て辛い
固有名詞など、置き換えが出来ないときは、強行突破のごとく無理やり身体全体から言葉をひねり出します。そのときに、随伴症状が起こるときがあります。
随伴症状とは、発声するときに、頭や手足を不自然に動かすことです。表情もなんだか苦しそうな感じになります。身体の底から無理やり言葉を出すのですから。
個人的に、この随伴症状を出している時は、情けない気持ちになります。苦しそうに表情をゆがめ、手足をバタバタさせて声を捻りだしている自分の姿なんて他人にさらけ出したくないです。
吃音は「見えない障害」
吃音は、見えない障害です。手足がないといった身体障害は、見える障害ですから周りの人もすぐに認識できます。しかし、吃音症は見えません。パッと見るだけでは認識できないのです。
また、症状が軽い場合、言葉の言い換え等で症状がでないように誤魔化しながら日々を過ごしているので、余計に周囲から認識され難くなります。
認識され難い分、吃音者は日々の生活の中で、障害を隠しながら健常者として生きている場合も多いのです。健常者と障害者の狭間で生きているといえます。
ただ吃音という障害を「知ってほしい」
とはいえ、だから、社会は吃音に対してもっと理解を深めるべきだ!と主張したいわけではありません。障害を理解することはとても難しい事です。僕だって、吃音以外の障害を理解できてはいません。もしかしたら吃音症についても、あまり理解できていないかもしれません。
ただ、僕からこの記事を読んだ人にひとつお願いがあります。
それは「吃音を知ってほしい」ということです。
理解してくれとはいいません。「あ~こういう障害があるんだね」といった認識をしてくれるだけでも本当にありがたいのです。
「ただ知ること」、それだけで僕たち吃音者の住む世界は変わるような気がします。どうか、名前だけでも覚えて帰ってください。
最後に
今までふざけた感じの記事ばかりでしたが、今日は少し真面目な記事を書きました。いきなりこのような記事を書くとブログの雰囲気が変わってしまうような気がして、少し迷いはありました。
しかし、ふざけた記事を書く僕も、吃音の記事を書く僕も同じ人間であり、わざわざ書き控えたり、ブログを分けたりする必要はないと判断しました。雑記ブログですしね!
というわけで、これからもこのブログで吃音について書いていこうと思っているので、みなさん、どうかよろしくお願いします。